人間は不安を原動力にしてここまで文明を発達させた

人間は今や地球上で非常に強大な生命体となっている。
空気を汚し、水質を汚染し、他の生命体を絶滅に追い込んでいく。
環境破壊も甚だしいのだが、自分もその人間の一人。
同じように環境を破壊しているので何もいうことができない。
しかしなぜ人間は他の生物とは違い、ここまで文明を発達させてきたのだろうか。
その理由について考えていってみたい。
バベルの塔という話を御存知だろうか?
バベルの塔とは旧約聖書の中に出てくる伝説の塔の話である。
時期的にはノアの方舟が大洪水から人間と動物が解放された後の時期になる。
人間は神の逆鱗に触れた後、シナルの地に逃れた。
そこで幸せな生活を送り、人の数もどんどん増えていった。
しかし人間があるものを襲った。
それは「不安」である。
人間は一定の幸福を感じると、新たなる不安がよぎってくるのだ。
神はもう一度洪水を起こさないのだろうか。
われわれの数が増え過ぎて、反乱が起こるのではないだろうか。
人間はすでに力を蓄えた存在である。
しかしひとつひとつの存在は弱い存在である。
われわれがバラバラにならないためにはどうしたら良いか?
そうだ、天にまで届く塔を建てよう。
われわれがバラバラにならないように。
そして人間の権威を示すために。
これで人間は技術を駆使して、天にまで届くバベルの塔を建造しようと試みた。
しかしこれは神の逆鱗に触れるところとなり、神はこの塔を壊した。
そして人間の不安要素であった「バラバラになる」という核心を突いた部分を、神の知恵によって啓示するのである。
その方法は「言語をバラバラにすること」。
人間はこれまで一つの言語で話していたという。
しかし神は人間の不安な要素を見事について、言語をバラバラにしてしまった。
そのため民は言語の通じるもの同士で、各地域へと散らばっていったという話である。
この話から考えると、人間はノアの箱舟を逃げ切った後、神は人間にこれ以上試練は与えたくないと思った。
しかし人間はまた神の逆鱗に触れてしまいまった。
つまり人間はある一定以上満足してしまうと、不安が襲ってくるのである。
これを克服するためにはいつも感謝し続けること。
それでしか人間の不安な心を安らげるものはない。
いつも謙虚な姿勢を心がけ、今あるもので満足する。
それであなたの心の闇はだんだんと遠のいていくだろう。
文明を発達させたのは、人間の臆病な一面だったのである。